特別障害者手当

夫の退院前に知りたかった!在宅介護で助かった公的制度4つ

夫が急性心筋梗塞で倒れ、後遺症のため重度の障害が残りました。入院後、リハビリを経て在宅介護がスタート。

でも正直…最初は公的な制度のことを何も知らず、経済面の不安を抱えたままのスタートでした。

今回は、私たちが実際に利用している公的支援制度を4つご紹介します。 「もっと早く知っていたら…!」と感じた制度ばかりなので、どなたかの参考になればうれしいです。

※身体障害者手帳や要介護認定の取得後に利用できる制度が中心です。

1. 特別障害者手当(月額支給あり)

  • 申請先:障害福祉課
  • 所得制限:あり
  • 手帳の有無:不要(診断書で申請可能)

日常的に特別な介護が必要な20歳以上の在宅の方に対して、毎月一定額の手当が支給される制度です。

夫が対象か分からず悩みましたが、身体障害者手帳の取得後に申請してみたところ無事に受給が開始。 もっと早く知っていれば、在宅介護が始まった時期から受け取れたかも…と思っています。

有料老人ホームに入居していても受給対象になるのが大きなポイントです!

2. 重度心身障がい者医療費助成制度

  • 申請先:障害福祉課
  • 所得制限:あり
  • 必要書類:身体障害者手帳

手帳を取得後に、医療費の助成が受けられる可能性があると市から案内をいただきました。

申請当初は前年度の所得の関係で制限がかかりましたが、所得が一定以下だったため後に助成が再開されました。

医療費の自己負担が減って、とても助かっています。

3. 介護保険・高額介護サービス費

  • 申請先:介護保険課
  • 所得制限:なし
  • 要介護認定:必要

1カ月に支払った介護サービスの自己負担額が上限を超えると、その超過分が戻ってくる制度です。

初回の申請だけで、あとは自動で振り込まれるのが嬉しいポイント。

申請が遅れると過去分が時効になるケースもあるそうなので、早めの手続きをおすすめします。

4. 高額介護合算療養費制度

  • 申請先:健康保険の窓口

医療費と介護費の1年分(8月〜翌年7月)の自己負担額の合算が一定の金額を超えた場合に、その超過分が戻ってくる制度です。

我が家は協会けんぽに加入していたため、自分で申請しましたが、国保の場合は自治体から案内が来ることもあるようです。

結果通知は時間がかかることもありますが、気長に待つのが良さそうです🕊️

どれを優先すればいい?申請の順番

介護生活が始まる前の私に伝えるなら、

  1. 特別障害者手当の申請
    • 入院中に障害福祉課へ相談
    • 主治医に専用の診断書を依頼
    • 退院のタイミングで提出する
  2. 重度心身障がい者医療費助成制度
    • 手帳取得後に速やかに申請
  3. 介護保険・高額介護サービス費
    • 市から案内が来たら手続きを
  4. 高額介護合算療養費制度
    • 8月を忘れず、毎年チェック🗓️

さいごに

在宅介護が始まった頃は、制度のことをまったく知らずに不安ばかりでしたが、ひとつずつ相談・申請を進めることで、経済的にも精神的にも少しずつ安心できるようになりました。

知らないと損してしまう制度がたくさんあります。この記事が、介護生活を支える誰かの助けになりますように。

※この記事は、以前クローズドなコミュニティ内で公開した内容を再編集したものです。