はじめに
「病気やケガで働けなくなったとき、生活を支える仕組み」としてあるのが、傷病手当金。
夫が急性心筋梗塞で倒れたとき、最初は「リハビリして復職できるはず」と信じていました。でも現実は厳しく、重い後遺症が残り…会社には戻れず、療養に専念することに。
この1年半、私たち家族は協会けんぽの傷病手当金に支えてもらいました。
でも…
実は最初、受給額が驚くほど少なかったんです。。。
夫が転職して1年未満だったため、前職の記録が加味されず、平均額ベース(30%)での支給に…
そこから、たくさんの壁にぶつかりながらも、前職の保険加入記録を使って100%支給へと修正してもらえた体験を、ここに記します
転職後1年未満だと、受給額は少なめに…
夫は年収アップのために転職したばかり。
でも病に倒れたのは、転職から1年未満のタイミングでした。
この場合、傷病手当金の支給額は:
- ① 資格取得後の平均報酬
- ② 協会けんぽの全被保険者の平均額
…この2つのうち、低い方で計算されます。
夫は②に該当し、通知書に書かれた金額は、想像よりもかなり少ないものでした💦
医療費の方が高い!?家計が赤字に…
通知書を受け取って、「ありがたいな」と思ったのも束の間…。
実際に毎月届く医療費の明細を見て、私は呆然としました
毎月の入院費が20〜30万円台…!
「どうして?限度額適用認定証も出しているのに…」と思いましたが、夫は**高所得区分「ア」**に該当し、負担額も高くなっていたのです。
問い合わせ先が見つからない!
あちこちに電話しても、たらい回し状態
- 病院:「分割払いできますよ」
- 協会けんぽ:「年金事務所に聞いてください」
- 年金事務所:「わかりかねます…」
もう、どこに頼ればいいの・・・!?と、途方に暮れました。
希望の光⭐︎前職の加入歴がカギに!
諦めかけていたとき、協会けんぽの担当者さんが「前職も協会けんぽだったなら、期間を合算できるかもしれませんよ」と教えてくれたのです
すぐに夫の前職の保険証を探し出し、
- 支部名
- 被保険者証の記号番号
- 加入年月日
…を控えて再度電話。
そして「合算できますよ!」とのお返事をいただき、感動で涙が出そうになりました!
「別添書類」の存在と申請準備
申請には、ちょっと聞きなれない「別添書類」が必要になります。
これは前職の情報を書くための追加資料で、協会けんぽのWebサイトからもダウンロード可能です。
我が家は前職・前々職とも協会けんぽだったので、2つ分を記入して提出しました

ついに支給額100%に⭐︎追加支給も!
数週間後、待ちに待った通知が…!
「過去の加入記録が確認されたため、支給額を修正。差額を追加でお支払いします。」
感謝しかありません!
しかも、過去4ヶ月分の差額がまとめて入金されました。
これまでの医療費支払いに苦労していた分、胸がいっぱいに…。
でも、安心するのはまだ早かった…
実はその3ヶ月後、受給額がまた30%に戻ってしまったんです
すぐに協会けんぽに問い合わせたところ、機械の入力ミスとのこと。
正直「また…?」と思いましたが、すぐに70%分の差額が振り込まれました
やっぱり、問い合わせてみるって大事ですね
さいごに
この一件で学んだことはたくさんあります。
- 転職後1年未満の方は、前職の保険証を保管しておくと安心
- わからないことがあれば、諦めずに問い合わせてみる
- 担当者さんによって、得られる情報が変わることもある
制度って、本当に複雑で…
でも、知っていれば救われることもたくさんあります。
私たちの経験が、これから傷病手当金を申請される方のヒントになれば嬉しいです
ここまで読んでいただき、ありがとうございました
※この記事は、以前クローズドなコミュニティ内で公開した内容を再編集したものです。