夫が急性心筋梗塞で倒れ、回復期のリハビリ病院に入院していたときのことです。
医師から「症状固定」の診断を受けた直後に、身体障害者手帳の申請を決めました。
退院後に少しでもスムーズに支援を受けられるよう、準備しておきたかったんです。
ただ、申請用の診断書をお願いしてから受け取るまでに、なんと2ヶ月もかかってしまいました。
病院には指定医が1名だけで、順番待ちだったんです。書類を提出してからも、手帳が届くまでにはさらに時間がかかり、実際に受け取れたのは症状固定から約7ヶ月後でした。
夫が取得したのは「身体障害者手帳 1級(上肢・下肢)」
夫は申請の結果、身体障害者手帳1級(上肢・下肢)が認定されました。
手帳がもっと早く手元に届いていたら、
在宅介護中におむつ代の助成制度などが申請できた可能性もありました。
制度のタイミングって本当に難しいですね。
手帳取得で広がった支援
手帳を取得したことで、一番ありがたかったのは
「重度心身障がい者医療費助成制度」が使えるようになったことです!
申請当時は前年度に少しだけ所得があったので、対象になるか不安でした。
でも初年度から対象と認定され、医療費の自己負担分が戻ってきたときには心からホッとしました✨
在宅での通院や投薬が続く中、こうした医療費の助成は本当に助かります。
「病気になっても、ちゃんと守ってくれる制度があるんだ」と実感しました。
医療費以外にも、こんな助けがありました
手帳を持っていることで、生活の中の思わぬ場面でも支援がありました。
たとえば、
- NHK放送受信料の減額
→ 自宅療養の時間が多い中、少しでも固定費が減るのはありがたいです。 - 自動車税の減免
→ 夫が運転しなくても、家族が介護のために使っている車が対象となり、減免の対象に!
「こういう制度もあるんだ!」と知るたびに、小さな安心が積み重なっていくような気がします。
身体障害者手帳の申請は早めの準備がカギ!
手帳の申請から取得までは、思っていたよりも時間がかかりました。
申請のタイミング次第では、利用できる制度に間に合わないこともあります。
「申請する・しない」に迷っている方には、
症状固定の診断が出たら、できるだけ早めに動き出すことをおすすめしたいです。
少しずつ前へ。支えてくれる制度に感謝して
今でも、制度のことはひとつひとつ調べながらですが、
「使える制度は、ありがたく活用しよう」と思えるようになってきました。
手帳を取得したことで、金銭的な支援だけでなく、
「社会全体で支えてくれているんだな」と感じられるようになりました。
これからも、夫の病状が少しずつでも良くなるように、
私自身も制度の知識を深めながら、できるサポートを続けていきたいです。