ひとり親

ひとり親認定で使えるようになった制度

我が家は、夫が急性心筋梗塞で倒れて重い後遺症が残り、身体障害者手帳を取得。その後、私は「配偶者の障害」によってひとり親に認定されました。

夫は生きていますが、育児や家事に関わることができず…私は子どもたちの世話と在宅介護の両立に奔走する日々でした。
そんな中、子育て支援制度がとても手厚くて、本当に助けられています。

制度を知るには「自分から調べる」が基本

「ひとり親になったら何が使えるのかな?」と市役所のHPや窓口で積極的に情報収集をしました。

でも…実際にひとり親認定を受けても、郵送などで使える制度をお知らせしてくれるわけではないんです。
私は引っ越しを挟んでいたので、さらにややこしく、新規扱いにならないこともあると知り戸惑いました。

結局、自分で調べて役所に行き、実際にお話を聞くことにしました。
情報って、誰かがくれるものではなく、自分で動いたからこそ得られるものなんだなぁと感じました。

ひとり親家庭等日常生活支援事業

こちらは、母子家庭・父子家庭・寡婦などの「ひとり親家庭等」が、
急な環境の変化などで日常生活に支障が出たときに支援してもらえる制度です。

たとえば

  • 支援員の派遣による生活援助
  • ファミリーサポートセンターの利用料補助(保育サービスなど)

私はまだ利用していませんが、いざという時の安心材料として申請だけ済ませました
体調不良などで動けなくなった時も、こういった制度があると思うとホッとします。

ひとり親家庭自立支援教育訓練給付金

「いつか子どもたちの手が離れたら、手に職をつけたい」
そう思っていた私にとって、心強い制度です。

この給付金は、ひとり親家庭の親が就職につながる講座を修了した場合に、経費の一部を支給してもらえる制度です。

短期間の通信講座なども対象になるケースがあるので、今の生活に合わせて検討しやすいのが嬉しいポイントです。

ひとり親家庭高等職業訓練促進給付金

こちらは、国家資格などを目指す人向けの長期間の支援制度です。

たとえば下記のような資格が対象です。

  • 看護師、准看護師
  • 保育士、介護福祉士
  • 作業療法士、理学療法士、歯科衛生士
  • 美容師、社会福祉士、調理師、製菓衛生師 など

1年以上の養成機関に通う必要がありますが、通学中に毎月の生活費として「訓練促進給付金」が支給され、修了時には「修了支援給付金」も受け取れます

通信制の学校もあるので、在宅介護+子育て中の方でも可能性はあると思います。
無理のないペースで取り組めそうで、安心感がありますね。

さいごに

私自身、「ひとり親認定」を受けるまで、こんな制度があることすら知りませんでした。
でも実際に制度を知り、支援を受けてみて感じたのは、「知っているか知らないかで大きな差がある」ということです。

市町村によって支援内容には違いがありますが、どの制度も未来の自立を応援してくれる仕組みです。

将来的には児童扶養手当に頼らず生活できるように、今できることから少しずつ歩んでいきたいと思っています。
この記事が、同じように悩んでいる方の一助になれば幸いです。